男性骨粗鬆症
みなさん 骨粗鬆症は女性の病気だと思ってませんか?
骨粗鬆症は確かに女性に多くみられますが、男性が発症しないわけではありません。
推計1,280万人いる患者のうち、300万人は男性で、全体の4分の1を占めています。
男性は女性に比べて骨格が大きく太いこともあり、若い時の骨量の貯金が女性に比べてたくさんあります。また、女性の閉経のような急激な女性ホルモンの変化もないため、骨量の減少のペースは女性よりも緩やかですが、高齢になればなるほど、男性も骨粗鬆症になる人が増えます。また、骨粗鬆症に関連する糖尿病や高血圧などの生活習慣病にかかる割合や、骨の健康に影響する喫煙や飲酒をする割合は、女性より男性の方が高い傾向にあるので、十分な注意が必要です。男性の場合、70歳を過ぎると、骨折の危険性がより高くなります。男性は女性に比べて、骨折後の死亡リスクの上昇がより大きいです。特に70歳以上の男性で、一度も骨の検査をしたことがない方は、ぜひ検査をお勧めします。
[骨粗しょう症・スポーツ障害・認知症]
養老整形外科クリニック 【骨粗鬆症委員会】【深和】